兄ぃと呼ばれて

~セカンド・シーズン

Articles

タヌキに掛かり「返り討ち」に合い負傷した宙ちゃん、ようやく復活か!

オオタカ・疾風が事故死してから10日以上が経過して幾分ショックも薄れてきました。
これもハリスホークの宙ちゃんが居てくれるからだと思い、宙ちゃんには感謝していますが・・・。
その宙ちゃん、傷の具合も癒えて来て復活が真近になってきたように思えます。

事の起こりと言えば、狩猟期間に入ってからは、狩りはオオタカ・疾風が主役となって平均では1週間に2回の割合で狩りに出ていました。
また狩りに出ない日には家の用事等もあり、ハリスホークの宙ちゃんは中々飛ばしてもらえなかったため、いくらかフラストレーションが溜まっていたようです。
そんなこともあり、11月27日のことですが久しぶりに宙ちゃんを飛ばすために団地の道路を渡り、裏の芝生畑で飛ばすことにして出かけました。
当日は私が疲れていたこともあり、遠出は行わずそこの場所で「渡り」だけを行うつもりで飛ばし始めました。

初めは30mの「渡り」を10本ほど行い、その後距離を50m、70mと伸ばしていきました。
長い距離になると1回のフライトでも相当の疲労が出るようで、その内「戻り」の反応も徐々に悪くなってきました。

そして杉の木の枝の上できょろきょろと余所見をし始めたかと思うと、ボサの中で何かを見つけたようで、木の前に広がるボサに向かって滑空を始めたかと思うと、目的の場所に来た瞬間に3mほどの高さから一気に垂直になって真っ逆さまになり地上にダイビング。

何かを掴んだらしく、突然犬同士が喧嘩をしているような荒々しい唸り声が聞こえてきました。
私は初めのうちはダイビングする様子を見てウサギかと思いましたが、犬が喧嘩をしているような呻き声を聞いてビックリ。
「これはただ事ではない」と思い急いでボサの中に飛び込み駆け付けましたが、私が丁度その場所に着くと宙ちゃんが慌てて2mほど逃げるように飛んで、一旦ボサの上に止まり、すぐに高い杉の木の枝に飛んで行きました。

私がその場で左側を振りかえると、そこには唸り声を上げ続けているタヌキの姿が・・・。まるで狼が牙を剥いているような光景です。
勢子棒を持っていなかったため、長靴を履いた足でタヌキの体を蹴ろうとしましたが、ボサが邪魔して蹴ることが出来ません。

唸り声を上げてボサの中を左に旋回しながら、今度はタヌキが私に向かって攻撃をしてきます。
こちらに向かってくるタヌキに私は必死で大声を上げながら長靴で何度もタヌキの顔を狙って蹴り続けた結果、ようやくタヌキが後ろずさりをしながら後退を始めました。
一旦ボサの外に出たタヌキは唸るのを止めて10mほどボサに沿って歩きながら再びボサの中へ・・・。

タヌキの姿が見えなくなったのを確認してから宙ちゃんを探してみると、杉の木の一番下の枝に止まっていました。その高さは5mほど。
宙ちゃんがタヌキを掴んでからボサの上に逃げるまでの時間はわずか5秒足らずほどか・・・。
よーく見ると宙ちゃんの左足からは鮮血が流れ出し足の指の方まで流れ出ていました。

手に戻そうと呼んでみましたが、タヌキの返り討ちにあい足を咬まれて興奮しているためか中々下りてきません。
私は宙ちゃんの興奮が収まるのを待って、10分ほど経過してからようやく下りて手に戻りました。
宙ちゃんの体をチェックしてみましたが、足の握りも強くただ血が出ているだけで骨折等の大きな怪我はしていない様子。
すぐに猛禽屋の藤田店長に見て頂きましたが、雑菌が入らないように「すぐに医者に見せた方が良い」とのことだったのでその日の夜に伊沢獣医師の元へ・・・。

どうも左足の踵蹠(ふしょ)の所を咬まれたようでレントゲン撮影の結果、踵蹠の関節部分に小さな剥離骨折があり、4箇所ほど咬まれているとのこと。
僅かな骨折のため安静にしていればよいとのことで「こと無き」を得ましたが・・・。

初めのうちは左足をかばって休む時や眠る時は右足だけを使っていましたが、10日ほど経過してからは左足も使うようになり、2週間目にはウズラを丸ごと与えて見ました。
左足も上手に使いますがまだ本来の使い方ではありません。2~3回飛ばしてみても何となく違和感がある感じのため、更に養生することに・・・。
その後は最近まで「据え回し」だけにしていましたが、その後幾分据下(体重)を下げて昨日飛ばしてみましたが、ようやく従来の姿に戻ってきたような感じになってきました。
本格的な復活はもうすぐか・・・。
復活近しハリスホークの宙ちゃん

カルガモの羽蔓を口餌にして見ましたが、エガケを通して伝わる指の力、羽を引く時の力強さ等、どれを取っても負傷する以前の姿に戻ったようです。
ただ、傷痕はひどく、タヌキの歯の痕が瘡蓋になっており、足を咬まれたせいで幾分膨れ上がっており、また横から見ると曲がっているようにも見えてしまいます。
しかし、タヌキに噛まれたら骨が砕けていても仕方がないのですが、良くこの程度のけがで済んだものかと、安堵しているところですが・・・。

しかし、宙ちゃんに掴まれたあのタヌキ、相当に痛かっただろうなぁ。
また、テレビ等で見るタヌキは可愛いものですが、「手負いのタヌキ」の恐かったこと・・・。
これからは「渡り」の時でも勢子棒が必要になるのでは・・・と思われるほどの恐怖を感じました。

Paging Navigation

Navigations, etc.

About This Website

/ まとめ