兄ぃと呼ばれて

~セカンド・シーズン

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マタギ小説、クマ撃ち小説が面白い!

動物小説が好きな私にとっては、マタギ、クマ撃ち小説もまた面白い小説の一つです。
塒入り真っ只中の今は鷹匠にとっては特別に何することもなく、ただ餌を与えているだけで余暇が十分にある今の時期。
特別にすることもないため今は読書にはまっています。

マタギ小説としては、熊谷達也さんが有名で「マタギ三部作」が特に有名ではないでしょうか。
「相克の森」、「邂逅の森」、そして「氷結の森」はマタギを主人公にした長編ロマン小説になっていますので、マタギに興味に無い方でも読書の好きな方にとってはたまらないのではないでしょうか。

また、北海道のヒグマを題材にした小説では戸川幸夫、吉村昭さんが有名ですが、久保俊治さんの自伝小説「クマ撃ち」は読み手にとっては中々臨場感、迫力が伝わってくる内容ではないでしょうか。

マタギと呼ばれる地域では秋田県の阿仁地区が有名ですが、秋田県の他には青森県、岩手県、宮城県、山形県、そして新潟県の一部で今も存在していますが、マタギ小説を読んでいると本州のツキノワグマでは頭と胸の月の輪が急所となっているとのこと。また、クマを横から狙う時にはアバラ三本が急所となっており、ライフルではこれらの急所を狙うそうです。

明治、大正時代でも鉄砲を持っていないマタギは、昔ながらにタテ(狩猟用の槍)を使って狩りをして、胸の月の輪を目掛けて槍を刺しますが、一旦刺すと絶対に引き抜いては成らないとされていました。
これは、タテを抜くとクマに反撃さるため、これを防ぐためとされていたそうです。

クマ猟には秋グマ猟、冬の冬眠中を狙う穴グマ猟、そして冬眠から覚めたクマを狙う春グマ猟と、大きく分けて3つの猟方がありますが、一般的な「巻狩り」と称する狩りは冬眠から明けた春クマを狙うのが一般的だったようです。
マタギ本

本州でのツキノワグマに対して、北海道ではヒグマが狩りの対象となり、ツキノワグマが大きくても150キロ程の体重なのに対して、ヒグマは大きいものでは400キロ~500キロ程の体重になりツキノワグマの約3倍の重さになり、大きさも全く異なります。
また、ヒグマは肉食獣としても知られていますから、その凶暴さはツキノワグマの比ではないようです。

一人でヒグマ猟をしている久保俊治さんはヒグマを近づけて10m程の至近距離からヒグマの頭、口の中を狙って撃つそうです。こうすることで確実にヒグマを倒し、自分の身を守っているそうです。
また、現地で解体してクマの胆、毛皮、肉を小分けにして山から下ろしているとのこと。大きいヒグマでは2~3日がかりで下ろすことも・・・。

「マタギ」と称するのは、本来伝統的に毛皮獣を狩猟の対象として来た本州の秋田県を含む東北の狩猟を生業としてきた人達の総称であり、明治に開拓民として入植した北海道の猟師は本来呼び方が異なり、北海道では「マタギ」ではなく、「クマ撃ち猟師」と称するのが適当ではないかと思われます。

明治初期から開拓民が入植するまでは、北海道には優に1万頭を超えるヒグマが生存していましたが、ヒグマのテリトリーに人間が入り込むことによって人身事故が多く発生して、その結果ヒグマが狩猟、駆除されて、現在では3,000~6,000頭程ではないかと推定されている。

鷹狩りでは捕獲できる獲物も限られており、「トドメを刺す」という意味では「引導を渡す」ぐらいが適当な言葉ですが、体の大きなクマに対しては打ち獲ったとしても危険なために「トドメを刺す」ことが必要であり、ヒグマ猟師の久保俊治さんは「トドメを刺す」ために最後に頭に一発撃ち込むことを、「止め矢を入れる」と表現しています。
それほどヒグマは危険な猛獣であるために「完全に仕留める」ことの証ではないでしょうか。

マタギ、クマ撃ち小説も検索すれば多くが出版されていますが、地元の図書館にある本は全て読み尽した感がしますが、より詳細に検索してもっと探してみようと思っています。
鷹を飼ってる方も、今は比較的時間が取れますのでこの機会に是非読んでみては如何でしょうか。

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