兄ぃと呼ばれて

~セカンド・シーズン

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恥ずかしながらワシノスリが1泊の「お泊まり保育」で翌朝に回収、おまけに私は木から落ちて足首を軽い捻挫、踏んだり蹴ったりで!

先週末から5連休のシルバーウィーク、私は家族旅行へ、ワシノスリは名古屋でのレプタイルズショーへと出掛けて留守のため、22日には6日ぶりの対面をしました。

当日はお天気も良く、ワシノスリの肉色も丁度良かったので猛禽屋下で「渡り」をしようと思ったものの、下の田んぼではあいにく丁度稲刈りが始まったばかり。
下の田んぼでの「渡り」を諦めて100mほど先のもう1つ向こう側の谷津田へ・・・。
ここの谷津田は幅が20m程と幾分狭いために、ワシノスリにとってはどうかと思っていましたが他に場所がなかったため、やむを得ずこの場所で行うことに・・・。
この場所は、「NPO法人ふるさと里山再生事業」の看板があり清閑な場所。

早速飛ばしたものの、やはり投げるのが重くて相当の体力を要します。
羽が大きいため初速をつけないと地上に降りてしまいますから、相当に力を入れて投げてやる必要があります。
いわゆる体力勝負といったところか・・・。

前回は12回まで順調に行ったものの13回目で柿の木から下りて来なかったので、今回は距離は短いものの安全を考慮して10回を目途に飛ばし始めました。
やはり両側には杉の木、ヒノキ、孟宗竹が繁茂しており、枝先の葉の上に止まり、「ピィー、ピィー」と鳴きながらも順調に私の手に戻ってきました。
そして6回目のフライトをしたときに今度は20mほど先の谷津田の真ん中に生えている大木の木の方へ飛んで行き、出ている枝や葉を掻い潜り枝の下から上手に大木の枝先に止まりました。

止まったところは丁度枝の直径が5cmほどで周りには全く障害となる枝がありません。
止まった場所の高さは約10m程の所ですが、今度は先の枝葉が邪魔をして中々ワシノスリの姿が確認できません。
投げた場所から呼んでみたものの中々私の所に飛んで来ません。この間もワシノスリは「ピィー、ピィー」と鳴きっぱなし。
その場所からはワシノスリも私が見えないのではないかと思われるほど、繁茂した葉が視界を遮っています。

私は場所を変えてワシノスリの姿が見える場所を移動しながら呼んでみたものの一向に飛んでくる様子がありません。おまけに鳴きながらも木の上で片足ケンケンのリラックスポーズを取る始末。
こうなるとなんとなく回収に時間が掛かりそうな予感・・・。

そうこうしているうちに1時間、2時間と段々と時間だけが経過してきます。
これではいけないと思い、少しでも近くから呼べば手の戻るかもしれないと思って木の上に登って呼ぶことに・・・。
ジメジメした沼地を腰ほどまでに伸びた草を掻き分けて歩きながら大木の所まで来ました。

この大木、木の種類は分かりませんが樹皮にはびっしりと苔が生えており、蔓性の植物も沢山張り付いています。
ちょうど目の高さが二股に分かれていたため、ジャンプして何とか二股の所に登りました。
そこから45度の角度で直径30cm程の枝が伸びており、次の枝分かれまでは3mほど。
長靴をはいた足で慎重にスリップに注意しながら何とか次の枝別れまで来ましたが、その先の枝は直径20cm程に細くなっているため、これ以上は無理と判断してそこから呼んでみることに・・・。
木の股と枝にしっかりと足を掛けて背中で固定して下を見ると高さは地上4mほどか。

その場所から呼んでみましたが、餌のウズラを見て興味を示すものの、すぐに遠くをみて遊んでいます。
結局5分間程呼んだもののエガケに戻る気配は全くありません。
諦めて木から降りようとしましたが、「行きはよいよい、帰りは怖い」と童謡の歌詞ではありませんが、木から降りるのが大変な大仕事。

木の上から下を見ると身長の分も加算されるため結構な高さに見えてきます。
長靴で慎重に足場を確保しながら下り始めましたが、枝の半分ほどまで来た時、軸足にしていた長靴が滑ってしまい私は反射的に両手で枝に抱きついたものの、45度程の角度が着いているためにそのままずるずると両手で枝を滑り下りたものの、途中で体重を支えきれずに下に落ちてしまいました。
落下した高さは2,5m程の高さではなかったか。
何とか尻もちをつかずに両足で着地しましたが、幸い長い雑草が生えていたことと下が沼地だったため体への衝撃は軽かったものの左足首に軽い衝撃が・・・。

ズキッとした痛みをこらえてビッコを引きながら何とか農道に戻り足首を振ってみましたがそれ以上の痛みはありません。
農道から再度ワシノスリを呼んでみたものの、鳴き続けているだけで一向に木から下りてきません。
そしてとうとう日没になってしまい、周りが暗くなったためにワシノするも鳴き止んでしまいました。

回収が無理となったため藤田店長に連絡を取り、翌日回収に切り替えて家路に着きました。
翌日は午前4時に起床して一路前日の回収現場へ・・・。
現場に到着してもまだ暗闇の中。トマリン石川君も同行して時間が経過するのを待っていましたが、木の上では時たま「チリン」と鈴の音が聞こえてきます。

そして暗闇が明けかかった4時56分。私とトマリン石川君の小さな話声で気配を感じたのか「ピィー」と一言だけの第一声の鳴き声が・・・。
ただ、まだ暗いためその後の鳴き声はポツリ、ポツリと鳴くだけで。
5時15分頃には空も白く明けてきて本格的に鳴き出したため、私が声を上げて呼び始めましたがやはり一向に戻ってきません。
五時半頃には4名の仲間が心配をして朝早くから駆けつけてくれました。

それから延々と呼んだものの一向に飛ぶ気配はなし。ただその間、ワシノスリは鳴きっぱなしです。
そのうち、7時頃には仲間達もハヤブサの調教のために調教場所へ移動しました。
その後も呼び続けたものの一向に飛んで来る気配がありません。

色々考えてみると、これまで場所を変えて呼んでいたものの、どの場所も距離は20m程と同じ距離。
あまりに近いためにワシノスリも飛んで来づらいのかも・・・と思い、思い切って大きく距離を取ってみることに・・・。

これまでよりも田んぼ2枚分を超えて場所を移動してみましたが、距離は80メートルほど。そしてその位置からはワシノスリが止まっている場所も良く見えます。
更に、滑空してきた時にススキ等が邪魔にならないように位置取りをしてその場所で大きな声を出して呼び始めました。
呼び始めるとワシノスリの鳴き声が特別に大きくなったような気がしてきましたが、5分程呼んでいると遠目にもワシノスリが枝移りをして羽を広げているのが確認出来ました。
「これは脈がありそう・・・」と、この場所で根気よく呼ぶことを心に決めて呼び続けました。

「ピィー、ピィー」と大きな声で鳴き続けていたワシノスリも、とうとう根負けしたのか、15分ほど経過した時に満を持したように一旦右に飛んで前方の枝を交わして右に旋回、大きく20m分ほど羽ばたいた後、大きな羽を広げて滑空して私の所に飛んできて無事にエガケに止まりました。

ようやく回収に成功。時計を見てみると午前8時10分。
いや~、大変な捕り物帳でした。
まさか自分でお泊まり保育をするとは・・・。

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