兄ぃと呼ばれて

~セカンド・シーズン

Articles

ワシノスリの「ワシちゃん」とは暫くお別れ、今度は白オオタカを!

これまで猛禽屋から預かっていたワシノスリのワシちゃんですが、「振り替え」、「渡り」と、一通りの調教が終わったので猛禽屋へお返ししたところです。

すると藤田店長から、「ワシノスリはもう良いから今度は白オオタカを調教してくれ」と言われました。
しかし、ワシノスリ、白オオタカとも高価な鷹のため、ワシノスリではホコからぶら下がった場合に自分では中々上がれないこともあり、家に持ってきて調教している間はとても神経を使いました。
そんなことから妻も心配して「何かあったら弁償出来ないから早くお店に返してきて・・・」と、再三小言を言われたものです。

店長にこのことを話すと「大丈夫だよ、心配するなよ」との言葉があったため結局白オオタカの調教を引き受けることになり・・・。
10月の初旬に家に持って来ようかと思い、予め店員のトマリン石川君に白オオタカの餌を抜いてもらっていたのですが、藤田店長がヨーロッパに出掛けたことから白オオタカを持ってくるのは店長が外国から帰って来てからということで、結局10月20日に家に連れてきました。

家に連れてくる時間は最低でも午後3時前までと決めておりましたが、家に着いたのが午後3時を少し過ぎたころ。
早速ホコに止めたものの、やはり環境が変わったために辺りをキョロキョロ見回して落ち着きがありません。
案の定、夜も直立不動で正面を向いたまま眠っていました。
3日目の夜からは頭を後ろに向け、羽の間に顔を突っ込んで普通に眠るようになりましたが、朝夕には雨戸の開け閉めする時の音にバタついたりと、家の環境に慣れるまでは時間が掛かりましたがようやく一昨日からはバタつくこともなくなりました。
白オオタカ1

さて、肝心の調教はと言うとこの白オオタカ、中々気性が荒く一筋縄ではいきません。
インプリント個体とは言うけれど、前に飼っていた飼い主がどのように飼っていたかは分かりませんが、おそらく長い間調教することなく「小屋飼い」をしていたのではないかと思われます。
まるで「半網懸」のような気性の荒さで、初めて手に据えた時もバタついた後で自分から手には乗るものの、体を反らして私の顔をおっかなびっくりと睨みつけ、まるで「面化鷹」の様相でした。

このようなことから気持ちを引き締めて、まず駐車場で防犯灯の光が来ないように車で影を作って「夜据え」からのスタートです。
予め餌を抜いてもらっていたので肉色は程良く下がっていたこともあり、ホコからの据え上げの時は大きくバタついたものの、1時間程椅子に座っての「夜据え」でしたがエガケの上ではおとなしくしていました。
防寒対策はしっかりしたつもりでしたが、あまりの寒さで当日はこれにてホコに戻して終了。

2晩目には前日の状況が良かったので、夜の8時頃から団地の敷地内の「据え回し」を行ったものの、バタついて落ち着きが全くなかったために思い切って農道まで連れて行きました。
団地を離れると、農道に出るまでは真っ暗になるためようやくエガケの上で大人しくなりましたが、農道も真っ暗とはいかず、幾分月明かりがあり道路の舗装面が白くはっきりと見えます。

しかし月明かりだけなのでバタつくことも稀なので当日は3時間の夜の据え回しを行いました。
白オオタカは闇夜に浮かぶ杉木立のシルエットを見て、また道路横の斜面の木の葉を見て小首を切りますが、時折何かを見てバタつくもののすぐにエガケに上がり再び大人しくなります。
このように毎晩、農道で1日に3時間程の「夜の据え回し」を5日間行いましたが、初めの頃はガッチリと力を入れてエガケを握っていましたが、声を掛けて羽を整え、胸を触ったり足の指を触ったりとスキンシップを重ねて据え前として鷹に接していく努力を重ねて行きました。

2晩目からは足に力は入らなくなったものの、時折暗闇の中に何かを見てグッと足に力を入れますがその後は軽くエガケに止まっているようになりました。
3日目からは普通に夜据えが出来るようになったものの、ホコ据えや団地を出るまでの間はやはりガッチリとエガケを握ったままの状態です。
また、家に帰って来た時もどうやら暗い中でも我家を覚えたようで、家の前まで来るとホコを目掛けてやたらとバタつきホコに止まろうとします。
門扉を明けて玄関の灯りが着きホコに近づくと自分からホコに飛んで行き、ようやく指定席にきたというように落ち着きを取り戻します。

5日間の「夜の据え回し」をして白オオタカも幾分落ち着いたので、一昨日からは「昼出し」をして見ました。
やはりホコ据えと団地を出るまではバタついて話しになりませんが、土手を下りると林が目に入るので幾分気が逸れます。
しかし、羽をハの字に開いてまだ落ち着きが全くありません。
鷹が落ち着くまでは歩かずに止まったままで鷹の気を反らします。幾分落ち着いたらまた歩き、バタついたら落ち着くまでは立ち止まりと・・・。

昼の据え回し初日のため、所々で口餌をつけて「ホゴシ」を行いましたが、「詰め」が効いているために餌に対する執着がすごく、まるでキチガイのように羽節に向かってバタつきます。
この白オオタカ、メスのため体が大きくバタつきの力も半端ではありません。左腕が腱鞘炎になる程の馬力があります。
おまけに口餌の羽節を抜くと、「この野郎、餌をよこせ~」とばかりに私の顔を目掛けて飛び付こうとします。
全く気の荒い白オオタカでこの先どうなることかと・・・。

この2日間、午前中3時間、午後から3時間と据え回しをした結果、エガケでの据えが幾分良くなってきました。これは農道だけでなく1級河川の土手で据え回しをしたのが大きな要因と思われます。
農道では両側の景色は斜面樹林で覆われていますが、河川に行く途中から周りが360度開けた田園風景に変わり、河川の土手に出たとたんに水の流れを見て体がきりっと引き締まり、白オオタカは据え前など全く気にせずに「狩りモード」に入ったように緊張します。
水面や対岸の土手を見て何かを見込んでいるようで、これほど据え回しが楽なことはありません。
このおかげで据え回しが見違える程に進歩したように感じられます。
白オオタカ2

そうはいっても一筋縄で調教が簡単に行かないのがこの白オオタカ。
ホコに止まると体を屈めて私を睨みつけます。おそらく餌をねだっているのでしょうが・・・。
この白オオタカ、やはり「半網懸」のような気性の荒さ。今日も相当「詰め」が効いており、あと3日も餌を抜けば落鳥する程に餌を抜いてはいるものの、これまで全く「餌鳴き」をするような気配も見せません。
このようなことからも相当気性の荒い網懸に近い白オオタカのようですが・・・。
調教を進めるにあたって名前が無いのも不都合のため、取り合えず白オオタカの「白」を逆に呼んで「ロシちゃん」と呼んでいます。

後2日間ほど昼と夜に据え込んでから状況を見て「呼渡り」でフライトをしてみようかと思っていますが・・・。

Paging Navigation

Navigations, etc.

About This Website

/ まとめ