兄ぃと呼ばれて

~セカンド・シーズン

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白オオタカのロシちゃん、昨日を持って「塒入り」へ!

白オオタカのロシちゃんが昨年の10月下旬に我が家へきて、8か月余り。

これまで調教してふれあいを楽しんできたものの、この間色々なことがありました。
元々、生まれてからの6年間、全く調教らしきものが成されずに、ただ餌をやって飼われてきたロシちゃんですが、この間人間との接触らしきものが全くなかったのではないかと思われます。

世間のニュースでは、若い女性が20年近く監禁されていたことや、最近でも2年余り監禁されていたというニュースが世間を騒がせましたが、保護された人は精神的に極度のパニック状態となっており、保護した後も精神的なケアーが重要だとのことです。

白オオタカのロシちゃんにしてみても、この6年間は人間が監禁されていたのと同じ状態ではなかったかと想像されます。

このように考えると、初めて調教に入った時のことを思い出し、人間に馴染むべき努力をしたロシちゃんの気持ちが解らないでもありません。
調教が始まってからは相当な不安があったものと推測されますが、徐々に人間の世界に溶け込ませようと努力した私の行動(調教)には、ロシちゃんにも解ってもらえたのではないかと思っています。

ただ、ロシちゃんにも相当の不安があったことも確かで、その証拠として初めてのフライトとなる「呼渡り」では、エガケで餌を見せて呼んでいるにも拘らず、私の顔面を2回攻撃してきたこと、また、フリーフライトでも私の不注意とは言いながら顔面を2回攻撃してきたこと等、この時はまだロシちゃんのパニックが緩和されずにいたのではないかと思われます。

しかし、その後のフライトでは顔面を攻撃してくることもなく、しっかりとエガケに飛んできたことは、調教により鷹本来の本能として餌に執着するということが段々と体で覚えてきたことの表れではなかったかと思っています。

調教初期では6年間の軟禁生活で、オオタカとしての狩猟本能というものは全く脳裏にはなかったようで、活きたハトを目の前に持っていっても「これはなんだ?」・・・と、首を傾げて見ていたものですが、詰めを行いながら何度も活きたハトを目の前に見せてバタつかせた結果、3回目でようやくハトを掴まえさせることが出来ました。
このようにして一度狩猟本能がよみがえると、その後は難なく鳩を獲物と認識して、その延長線上にカモを獲物として認識するようになりました。
エガケに止まるロシちゃん

今シーズンが調教して初めての年でしたから、カモ狩りで満足のいくような良い結果は残せませんでしたが、木の枝に止まる飛翔技術、飛ぶ時の体力、風の捉え方等、相当の長い飛行訓練を行い飛翔技術も身に着けたようですので、来シーズンの「カモ狩り」ではある程度の良い結果が期待できるのではないでしょうか。

白オオタカ・ロシちゃんの調教を総括してみて、自分なりに納得のいくものだと思ってはいるものの、まだまだ足りないことも沢山あり、多くの課題も山積されたままのようにも思います。

しかし、そう思いながらも今シーズンのロシちゃんとのふれあいでは私も十分満足しています。
この数日はロシちゃんとの別れを惜しむかのように、毎日連続して飛ばしていましたが、来シーズンのこともあり昨日「塒入り」をさせるため、ロシちゃんを猛禽屋へお返しをしました。

今後は猛禽屋で体に栄養をつけるために餌をたっぷりと食べながら、換羽を促進して夏を乗り切り、秋の10月末頃には新しく羽が生え揃い、美しい白オオタカの雄姿を見せてくれるのではないでしょうか。

昨日猛禽屋へロシちゃんをお返しして家に帰ってからは、これまでロシちゃんが止まっていた架を見て、昨日、今日とロシちゃんがいなくなった架を見るととても寂しさを感じてなりません。

こんなことなら我が家で「塒入り」、「塒出」をさせても良かったのではと思っていますが・・・。

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